自分の脈をとる習慣ができる。⑬

カテーテルアブレーション体験記13回目です。

入院の実際は、まず胸には24時間心電計に脈拍を通信する機械がつけられています。

データはナースステーションの心電計に送られ逐次チェックされています。

 

しかし、全員付けているのですごい数のデーターが飛び交っているのでしょう。

 

何か、急変したことがあった場合に、ナースステーションから人が来るのでしょう。

今のところ、洞調律を保って60ぐらいで規則正しく打っています。

看護師さんの中に、北海道出身の人がいて、話しかけてくれました。

同郷というものは良いものですね。

「ここまで来るとは、よほどのことがあったんですね。」

 

そういうわけではないけれど、あいまいにうなずきました。

「北海道には、カテーテルアブレーションをやってるところがあまりないんですよ。」

彼女は、おもむろにマジックを出して

「足にマジックで印をつけていいですか」

「脈を診る必要があるので}

そして、足の甲に触れて脈を診ていきました。

そして、甲の一番高いところにマジックで丸を書きました。

手首より足の甲の、骨の間の方が脈が取りやすいですね。

 

初めて知りました。

ホントにわかりやすいですね。

いまも、脈拍を見るときは、足の甲で測っています。

 

この鼓動が突然乱れるなんて、なぜでしょう。

ストレスだとすれば、

思いっきり鈍感の方が生きやすいとも思います。

 

看護師さんが来て、体温も報告します。便通についても質問されます。

1日3回ほども来ます。

カーテン越しにだんだん近づいてくるのがわかります。

これが終わると、あとは食事しか楽しみがありません。

 

しかし、明日の手術に備えていろいろしなければなりません。

家人と一緒に医師から手術の概要について説明を受けていますが。

 

手術は右心房だけでいいこと、

右心房の中を円形に電気信号が回り続けている状態になること、

この250から400回もの信号になり、

それが全部心室に伝わるだけではなく、2分の1や3分の1で心室に伝わっていること。

 

私の場合は、2分の1で伝わっていて、元の心房の痙攣150×2=300です。

この心房内の回転しショートしている回路を、アブレーションで焼き切るのです。

このアブレーションの成功率は、経験豊富な医師とスタッフで90%ということ。

この経験豊富な医師とスタッフでというところが味噌ですね。

 

合併症の説明が始まりました。非常に低い確率で起こることですが、実際に聞くと緊張します。

①大腿静脈、内頸静脈からカテーテルを入れるので、血が止まらなくなることがある。

止めるために絶対安静が必要である。

しかし、今回は手術時間が短いので、尿道カテーテルはしなくてよい

やった、不安が一つ減りました。

 

②心タンポナーデ、間違って心臓をさしちゃって心臓から出血し、

心膜の間に血液がたまり心不全をおこすこと。

間違って刺さないでほしいですね。

これは、いやですね

 

卵とアボガド

③房室ブロック、変なところを触って徐脈になること、ペースメーカーをいれることもある。

心臓の中は、触っちゃダメなところもあるのですね。

ペースメーカーのお世話になるのはたいへんだ

納得し、手術同意書に署名捺印しました。

明日、どうなるのか。今日はシャワー室の予約を取って、に入って、電気カミソリで除毛します。

あとで、自分でやったのを見せて看護師さんのOKをもらえばいいようです。

何せ、カテーテルを入れる場所でしっかり消毒できるようにしなければなりません。

 

昨日、深夜に騒ぎを起こした人は、朝にはいなくなっていました。

新しく入ってきた人は、アブレーション手術が終わった、外人さんで、

ずーとおなかが痛い、痛いと一晩中言っていました。

アブレーションは胃の神経に触ることがあり、胃に障害が残ることがあるそうです。

 

付き添いの女性がずーっと慰めていました。

「大丈夫だと」「なんでもないと」

 

アブレーション術は食道のすぐそばを焼くことになるので、

それで、おなか、胃の調子を崩しているのでしょう。

心臓と食道は近いですね、食道はデリケート器官ですね。

さて、本当にどうなるのか心配です。

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