恐怖の日曜日、心房粗動再発 そうだ横須賀に行こう ⑥

アブレーションを受けに横須賀へ

実績病院に行かなけれはならない。

北海道じゃ無理だ。

 

良くない知らせは、静かにやってきます。

悪いことは続きました。心臓発作がまた襲ったのです。

心房粗動です。再発です。

今までの流れ

初めての心臓発作

カウンターショック

病院への不信感から、勝手に転院

老舗の心臓病院に転院

投薬生活1年半(リスモダンとプラザキサ)

もう大丈夫だと油断

春近い日曜日、まさかの心臓発作再発

薬の点滴では止まらず、2度目のカウンターショック

そして今

次の日曜日、またまた心臓発作

今日はここから

 

やはり、精神と体が疲れています。仕事のストレスを克服するための、無理な頑張りが長く続くわけがありません。

椿の花

 

カウンターショックで粗動を止め、疲れて帰ってきて、

心電計買ったり、ネットで色々調べたりして1週間が経ちました。

 

そして、その日曜の朝、また、心臓の鼓動が聞こえます。ドクンドクン暴れています。

もう、この心臓どうなっちゃったんだろう。

全く、同じ症状です。息苦しいです。

救急車を呼ぶまでは苦しくありませんが。気持ちは、沈んでいきます。

 

150以上あるうえに、どきんどきん感が強く、息も苦しいです。

寝ていても体がバウンドする感じです。

 

150回以上あると、心臓は十分には収縮できず、20%ほど血の送る量が減ります。

すなわち、違和感と息苦しさが始まったのです。

わずか一週間で再発

 

先週と同じ日曜日

また、タクシーを呼ぼうと思ったら、家人が付いてきてくれることになりました。どんより曇って、みぞれも降っています。

ああー、これからどうなってしまうのか、仕事は続けられるのか?

不思議と、死については全く考えませんでした。大いなる楽観で生きてきたので、こういう時に有利ですね。

車の窓から見える景色は何か違って見えるようです。

旅先の風景のようでした。

また、救急入り口から入りました。

先週も来ました。

日曜日の使者です。

今回は、どこか隅っこの処置室に案内されました。

日曜日なので、もちろん外来がやっているわけはなく、緊急で運ばれてきた人を処置するために

ICU並みの機器が備えられています。

若い先生が、やってきました。昨日から徹夜での当番なので、

妙にテンションが上がっているように感じられました。

まず、また点滴です。1本目、効きません。

2本目でやっと100ぐらいまで下がったので、

薬をもらって帰ることになりました。

今回は、処置室には、たくさんの人がいました。

心臓病院なので、休みの日にも来る人が結構いるのでしょう。

ペースメーカーの調子が悪い人が多かったです。

カブと野菜のあるテーブル

お年寄りが大勢いました。

ペースメーカーになったらどうしようと考えました。とことん弱気になってきました。

受付で、薬が出るのを待ちます。入院患者も多いので売店も開いてました。

なるべく体によさそうなジュースを買いました。

ソファで家人と話してました。まだ、気持ちが悪いです。

そりゃ、心臓を制御するすごく強い薬を、2本も点滴で入れたんだから。

少しめまいがしたので、椅子に深く腰掛けました。

目の前が暗く、くらっとして来たので、

「ちょっと看護婦さんをよんで・・・・・・・・」

ここまでで、意識を失いました。

生れてはじめての、失神です。

家人によると、そこで椅子から崩れ落ち、ほぺったをたたいても意識なく、

受付が大騒ぎになったそうです。本人は全く覚えていませんが。

ヤバイって思ったそうです。

すぐ、車いすに乗せられ、処置室へ運ばれたそうです。

 

気が付いたら、また、ベッドの上にいました。ここは、どうやら入院病棟のようです。

眼鏡をかけた若い医師が来て、このまま様子を見ますか、
それとも、また、カウンターショックで止めますかといってきました。

さすがに、苦しすぎたので、ずーと何時間も全速で走り続ける苦しさです。

脈拍150これをかれこれ8時間続けてます。

さすがに、わたしの心臓君も疲れてきました。

 

「カウンターショックをお願いします。」

力弱く告げました。

 

わずか一週間の間に2回、

生涯合計、3回目のカウンターショックです

 

注射で鎮静薬が体に入ります。あっという間に眠りました。

スーッとあの世に行く感じです。

麻酔をかけないとかなり痛いらしいです。軽いやけどをします。

胸がヒリヒリするんです。

 

あの、病院のシーンを思い出しました。

離れて、ピー、バン もう一回今度は出力を上げて、ピー、バン

何回やっても心臓が動かず、○○時〇分、

ご臨終です。このシーンです。

 

しかし、すぐに目を覚ましました。

洞調律に戻っています。

すごく気持ちがいいです。

 

しかし、体が疲れているので、様子を見るため入院することになりました。

 

人生初入院です。自動販売機のある談話室から、職場に電話をしました。

2,3日休むことなど。

 

しかし、もうこれは横須賀に行くしかないと思ったら、窓の外の景色も変わって見えました。

「吹っ切れたのです」

 

電話したら、少し元気が出て初入院に興味をもって挑戦することになりました。

この日の初体験。

1-気を失ったこと

2-車いすに乗ったこと

3-入院することになったこと

生涯初めての入院です。

妙にテンションが上がりました。遠足気分になってきたのです。

 

ふっきることは素晴らしい。

 

病院の夜は怖くはないのか、

食事は美味しいのかなど興味が湧いてきました。

ワクワクしてきました。よほど硬直していた日常だったのでしょう。

毎日同じことの繰り返しと報われぬ思い。

そこから、少し解放されたのです。

この本来の楽天性はどこから来るのでしょう。

この性格でなぜ、ストレスがたまるのでしょう。

謎ですが、執着しないというか、簡単にあきらめて順応するとも言えるでしょう。

 

同調律に戻りましたが、1週間で再発という現実。

このままでは、また次の日曜日にまたなるのでしょうか。

もうこれは、アブレーションしかない。

 

この病院は地元では超有名な、代表的心臓病院ですが、

まだカテーテルアブレーションはまだ始めていませんでした。

不整脈外来を週に一回やっていた程度でした。

 

「よし、横須賀に行こう」

簡単にきめました。

今度はきちんと紹介状を書いてもらって、正々堂々と治療しよう。

 

ゴールデンウィーク前後に、横須賀でまず診察を受けて、

夏あたりに休みを取ってアブレーションをしよう。

横須賀共済病院のホームページを何回も何回も読みました。

 

ゴッドハンドのT先生でなくてもいいや。

年間1000例をする病院だもの、スタッフもしっかりしているはずだ。

 

病院の談話室から、窓の下を流れる川を見ていました。

何故か、「川の流れのように」の歌詞が頭に浮かびました。

 

PS 病院の夜のトイレ怖かったです。広すぎるトイレでした。

スポンサーリンク
おすすめの記事