![恐怖の日曜日、心房粗動再発 そうだ横須賀に行こう ⑥](https://sappoart.net/wp-content/uploads/2021/06/IMG_2848-scaled-e1623629458547.jpg)
アブレーションを受けに横須賀へ
実績病院に行かなけれはならない。
北海道じゃ無理だ。
良くない知らせは、静かにやってきます。
悪いことは続きました。心臓発作がまた襲ったのです。
心房粗動です。再発です。
今までの流れ
初めての心臓発作
カウンターショック
病院への不信感から、勝手に転院
老舗の心臓病院に転院
投薬生活1年半(リスモダンとプラザキサ)
もう大丈夫だと油断
春近い日曜日、まさかの心臓発作再発
薬の点滴では止まらず、2度目のカウンターショック
そして今
次の日曜日、またまた心臓発作
今日はここから
やはり、精神と体が疲れています。仕事のストレスを克服するための、無理な頑張りが長く続くわけがありません。
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カウンターショックで粗動を止め、疲れて帰ってきて、
心電計買ったり、ネットで色々調べたりして1週間が経ちました。
そして、その日曜の朝、また、心臓の鼓動が聞こえます。ドクンドクン暴れています。
もう、この心臓どうなっちゃったんだろう。
全く、同じ症状です。息苦しいです。
救急車を呼ぶまでは苦しくありませんが。気持ちは、沈んでいきます。
150以上あるうえに、どきんどきん感が強く、息も苦しいです。
寝ていても体がバウンドする感じです。
150回以上あると、心臓は十分には収縮できず、20%ほど血の送る量が減ります。
すなわち、違和感と息苦しさが始まったのです。
先週と同じ日曜日
また、タクシーを呼ぼうと思ったら、家人が付いてきてくれることになりました。どんより曇って、みぞれも降っています。
ああー、これからどうなってしまうのか、仕事は続けられるのか?
不思議と、死については全く考えませんでした。大いなる楽観で生きてきたので、こういう時に有利ですね。
旅先の風景のようでした。
また、救急入り口から入りました。
先週も来ました。
日曜日の使者です。
今回は、どこか隅っこの処置室に案内されました。
日曜日なので、もちろん外来がやっているわけはなく、緊急で運ばれてきた人を処置するために
ICU並みの機器が備えられています。
若い先生が、やってきました。昨日から徹夜での当番なので、
妙にテンションが上がっているように感じられました。
まず、また点滴です。1本目、効きません。
2本目でやっと100ぐらいまで下がったので、
薬をもらって帰ることになりました。
今回は、処置室には、たくさんの人がいました。
心臓病院なので、休みの日にも来る人が結構いるのでしょう。
ペースメーカーの調子が悪い人が多かったです。
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お年寄りが大勢いました。
ペースメーカーになったらどうしようと考えました。とことん弱気になってきました。
受付で、薬が出るのを待ちます。入院患者も多いので売店も開いてました。
なるべく体によさそうなジュースを買いました。
ソファで家人と話してました。まだ、気持ちが悪いです。
そりゃ、心臓を制御するすごく強い薬を、2本も点滴で入れたんだから。
少しめまいがしたので、椅子に深く腰掛けました。
目の前が暗く、くらっとして来たので、
「ちょっと看護婦さんをよんで・・・・・・・・」
ここまでで、意識を失いました。
生れてはじめての、失神です。
家人によると、そこで椅子から崩れ落ち、ほぺったをたたいても意識なく、
受付が大騒ぎになったそうです。本人は全く覚えていませんが。
ヤバイって思ったそうです。
すぐ、車いすに乗せられ、処置室へ運ばれたそうです。
気が付いたら、また、ベッドの上にいました。ここは、どうやら入院病棟のようです。
さすがに、苦しすぎたので、ずーと何時間も全速で走り続ける苦しさです。
脈拍150これをかれこれ8時間続けてます。
さすがに、わたしの心臓君も疲れてきました。
「カウンターショックをお願いします。」
力弱く告げました。
わずか一週間の間に2回、
生涯合計、3回目のカウンターショックです。
注射で鎮静薬が体に入ります。あっという間に眠りました。
スーッとあの世に行く感じです。
麻酔をかけないとかなり痛いらしいです。軽いやけどをします。
胸がヒリヒリするんです。
あの、病院のシーンを思い出しました。
離れて、ピー、バン もう一回今度は出力を上げて、ピー、バン
何回やっても心臓が動かず、○○時〇分、
ご臨終です。このシーンです。
しかし、すぐに目を覚ましました。
洞調律に戻っています。
すごく気持ちがいいです。
しかし、体が疲れているので、様子を見るため入院することになりました。
人生初入院です。自動販売機のある談話室から、職場に電話をしました。
2,3日休むことなど。
しかし、もうこれは横須賀に行くしかないと思ったら、窓の外の景色も変わって見えました。
「吹っ切れたのです」
電話したら、少し元気が出て初入院に興味をもって挑戦することになりました。
この日の初体験。
1-気を失ったこと
2-車いすに乗ったこと
3-入院することになったこと
生涯初めての入院です。
妙にテンションが上がりました。遠足気分になってきたのです。
ふっきることは素晴らしい。
病院の夜は怖くはないのか、
食事は美味しいのかなど興味が湧いてきました。
ワクワクしてきました。よほど硬直していた日常だったのでしょう。
毎日同じことの繰り返しと報われぬ思い。
そこから、少し解放されたのです。
この本来の楽天性はどこから来るのでしょう。
この性格でなぜ、ストレスがたまるのでしょう。
謎ですが、執着しないというか、簡単にあきらめて順応するとも言えるでしょう。
同調律に戻りましたが、1週間で再発という現実。
このままでは、また次の日曜日にまたなるのでしょうか。
もうこれは、アブレーションしかない。
この病院は地元では超有名な、代表的心臓病院ですが、
まだカテーテルアブレーションはまだ始めていませんでした。
不整脈外来を週に一回やっていた程度でした。
「よし、横須賀に行こう」
簡単にきめました。
今度はきちんと紹介状を書いてもらって、正々堂々と治療しよう。
ゴールデンウィーク前後に、横須賀でまず診察を受けて、
夏あたりに休みを取ってアブレーションをしよう。
横須賀共済病院のホームページを何回も何回も読みました。
ゴッドハンドのT先生でなくてもいいや。
年間1000例をする病院だもの、スタッフもしっかりしているはずだ。
病院の談話室から、窓の下を流れる川を見ていました。
何故か、「川の流れのように」の歌詞が頭に浮かびました。
PS 病院の夜のトイレ怖かったです。広すぎるトイレでした。