経食道心エコーこれが一番きつかった。⑩

カテーテルアブレーション体験記で

一番きつい検査は何でしょう

と、聞かれたら

それは、経食道心エコーです。

心房細動、粗動のせいで血液が心臓内で

血栓を生成、ただよいそれが脳に飛び脳梗塞、

これが怖いのです。

たくさんの検査が始まりました

 

まず、3分間の心電図、職場の検査では

30秒なので、すごく長く感じます。

 

どうしても心臓に意識が行くので、

不整脈を誘発するようです。

この長時間心電図は、禅の座禅に似てますね、

考えないように頑張ることを考えてしまうという。

この矛盾を、解決しないと、不整脈を誘発します。

 

自分でも不整脈が出てるのがわかります。

とんとんとととんとんとんととというように、

トントンの中に、ととが混じるのです。それが規則正しく出てます。

 

規則正しい不整脈です。(笑)

 

この期外収縮は、粗動の前駆症状として働く場合があるので油断ができません。

 

2段ミャク、3段ミャクのようになっているうちは、まだ大丈夫です。

 

しかし、心房粗動のような、心臓が暴れる感じ、ドドドドドドドドドド、

一分間150回の発作はいつ出るかわかりませんが、

アブレーション手術の場合は、誘発させて治療するらしいです。

 

手術時間は、心房粗動だけだったら、短時間2時間くらいで終わるが、

細動だったら5,6時間かかるなんて記事を思いだし、

何とか粗動だけでお願いします。

 

と願っていましたが、先日の面談の時に粗動があると、

細動も持ってるかもしれないなという、医師の言葉を思い出し暗い気持ちになりました。

結果の良くない、

心電図を撮り終え、次に向かったのは心エコーです

 

心電図データは自動的に主治医のパソコンからも見られるようになります。

 

次は心エコー、薄暗い部屋で、胸にワセリンみたいものを塗って、

エコーをしながら写真を撮っていきます。女性の看護師さんでした。

 

痛くはないですが、いろいろ体の向きを変えて、息を止めながら写真を撮っていきました。

心臓の大きさや、弁の様子、経を測っていきます。

 

私の心臓は、やや肥大し、弁の経も大きくなってしまっていました

1年半薬飲んでたし、何日もドドドドドドって150も打ってたからな。

 

次の経食道心エコーこれが一番きつかった。

こぶし大の機械を飲み込むという離れ業、

びっくり人間です。

涙が出ました。いい年をして

さて後から思うと最大の難関はココでした。

何故かというと、

苦しかった、涙をながしたからです。

あんな大きなものが飲めるわけがない。

涙をながしたのはココだけです。

手術本番は痛かったけど、泣きはしませんでした。

まず、待合室に入ります。なんか、物置みたいな処置室の横の椅子に
すわってまっていますと、

これは飲まないでくださいと紙コップにドロッとしたものを渡されました。

無色透明のゼリーみたいなものです。

口に含んでください。10分したらまた来ますと。

味はありません。痛くもかゆくもありません。看護師さんはどこかに行きました。

これからどうなるのだろうと、ぼんやり、壁の時計を見ながら口に含んでいましたが、

これが麻酔だったのです。口の感覚がなくなってきました。

唇がしびれています。口がなくなったようです。

唇をつねっても何しても何も感じなくなりました。
麻酔ですと言ってくれるとよかったのに、これからすることがすべて初体験の

私には常に不安が付きまといました。

さっきの、心エコーの部屋に、主治医の若い先生が来ました。

看護師さんや技師でなく本人が見るのです。

そして、げんこつ大のカメラが太いケーブルにつながったやつが出てきました。

これは、とっても飲み込めるものではありません。
わけは簡単デカすぎるから。
こんなの飲めたら、びっくり人間でしょう

日本の小型化技術で何とかならんものかと強く思いました。

飲んでください、といいますが、口は麻酔で感覚がないし、

頑張って飲み込もうとするがはいるわけないじゃないですか。

ケーブルも太すぎ。

よく、はばけるという言葉がピッタリです。

体は巨大な異物を体に入れまいと頑張ります。吐いて戻そうとします。

ホントに大きすぎる。もっと小さくできるでしょ、日本のならと思います。

苦しんで、苦しんで、身をよじり、むせて涙をながし、

検査は終わりました。

若い先生は、父親ほどの年齢の私の肩をたたいて、慰めてくれました。

きついです

病気は、嫌ですね。

苦しい検査もいやですね。

この検査は、心臓血管造影+MRIで代価することができるようです。

追記

2回目の冷凍アブレーションは、

この苦しい検査はなく心臓血管造影+MRIでした。

造影剤を飲んだら体が熱くなるぐらいで本当にラクチンでした

しかし、カテーテルアブレーション手術に突き進んでいる今

文句ばかり言ってはいられません。

 

それに、昨日の今日、スケジュールを開けて都合をつけてくれた恩を忘れはいけません。

とにかく、ここで手術をする決断をしたのですから。

 

家人は、待合室で待っていました。

苦しくてげっそりした表情を隠すことが出来ずにエレベーターに乗りました。

病室の階にある、小さな談話室(自販機とテーブル椅子がある)で話をしました。

 

窓からの景色は、迎えのビルが見えるだけです。

空は、くもっていました。憂鬱な感じです。

春、ゴールデンウィークなのに

 

家人は横浜の超豪華バブルのホテルを引き払い、

病院のすぐそばにあった横須賀のホテルをじゃらんで予約したそうです。

 

その昔風のホテルでひと騒動ありました。

部屋の鍵が壊れていて、ソファーをバリケードにして寝たそうです

面白いエピソードになりました。

ホテルはすぐ引き払いました。

 

食事は、近くのデニーズが気に入り、食事もそこですることにしたといっていました。

北海道にはデニーズがないので

目新しくて面白いと言っていました。

 

銀行のATMも見つけ、とりあえず10万円おろしたそうです。

 

街も探検し、成城石井を見つけおやつを買ったとか、小さいデパートを見つけたとか、

思いがけずに広がった旅行を楽しんでいるようにも見えました。

 

しかし、こっちは、検査続きで疲れました。

早く寝ました。

 

またまた、面白いことが起きましたよ。

この後の深夜の病室での騒動は次回に書きます。

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