年をとると、物忘れが誰にでもあります。大事だからなくしちゃだめだと思って、
特別にどこかにしまって忘れちゃうのは、単なる物忘れです。
認知症のもの忘れは、探しているものすら忘れるので、何かを探しているのですが
その何かを忘れてしまっているので、「探し物をずっとしている状態」になります。
家の中、部屋の中を全部ひっくり返して探しても見つからない。
当たり前ですな、探し物がもともとないのだから。
探し物、特徴的なもの3つ、
通帳
お財布
カギ
これは、よく探すものベスト3です。また、工夫して隠すのでなかなか見つかりません。
よくこんな隠し場所を思いつくものだと、感心せざるおえないという事例がありました。
まさに、マジシャンだと感想を述べている家族もいました。
気を付けることは、ここで、怒ってはいけないということです。ニコニコ一緒に探しましょう。
本人には全く罪がありません、悪いところは一つもないのです。
割り切ることが大切です。
それに、怒ると、その怒られた記憶はなぜか残るです。いいこといっぱいしてやったことは忘れ、
イライラしてちょっと怒った記憶は残るという。
摩訶不思議???
まあ、いつもニコニコとしていましょう。ニコニコしているうちにイライラもどっかに行っちゃいますよ。
トラブルでは、
お金の貸し借りの問題があります。これは、大きな問題で、絶対に貸し借りをしてはいけません。
なにせ、貸したことを忘れるので、面白いように何回でも貸すという事例があり、家族が青くなるということが
あります。逆に、借りたりすることも非常に危険で、返したこと、返済したことを忘れるので、何回でも返してくれます。
「あのお金返してね」というと、無限大に返してくれるのです。
おれおれ詐欺の話を聞いて、なんであんなのに騙されるのか疑問でしたが、この、認知症の問題を考え合わせると
まだ、氷山の一角で、この世界ではいろいろなリスクがあるのだとわかります。
新聞のチラシに入ってくる、広告も危険です。勝手に電話をして、高級なものを購入してしまうということもあります。
また、ずるく仕掛けてくる業者もあるので、観察は欠かすことはできません。
リホーム詐欺や違法セールスも注意しなければなりません。近くに、住んでいればいいのですが、なかなか思うように
様子を見られなくなったら、やはり、老人ホームに入れると安心できるといえますね。
少なくとも、訪問販売のリスクは回避できます。
ーーーーーー施設へ入るタイミングーーーーーーーーー
年齢ではありません。困り感が出てきたときがその時なのです。
困り感がなく元気にすごしているんであれば、それでいいのです。
困り感がでて、弱気になった時は、家族の出番ですよ。
さて、タイミングの問題ですが。一人暮らしの場合、炊事が面倒になった時が、その時期です。そして、火の始末を考えると
1心配が大きいですね。
火事など出したらたいへんですよ、と説得しましょう。本人もホントにめんどくさいと思った時です。
1人暮らしの場合は、急に太ってきた、時がその時期です。
急に太るのは、食べたことを忘れて、何回も食べるからです。食べた記憶が一切飛ぶので、
何回でも食べるのです。
歯止めが効きません。
コンビニがこんなにも拡大した現代では、食べ物は、いつでも好きなだけ手に入るのです。
膝が悪くなって来た、転びやすくなった時がその時です。
歩けなくなった、足が痛いというのも、買出しに行けないわけですから、その日から急に困り感がMAXですね。
病院に一人で行けなくなったらその時です。
通院は、年をとればどうしても、かならずあります。
薬の管理ができなくなった時がその時期です。
規定量以上飲んだり、あるいはまったく飲まなかったりします。危険ですね。
テレビを見なくなった時がその時期です。ボーっとしてる時間が増えてきます。思考が積み重ならないので、いつも初めから
考え直すので、堂々巡りを繰り返すようになったからです。
思考が無限のループのように、回転し始めたのです。